東大理一に現役合格!東大模試の化学偏差値50から2年弱で合格。「化学だけ苦手意識のある生徒を、東大合格レベルまで引き上げられました」
東京大学 理科一類合格 田中さん(18歳。男性。東京都在住)※織田講師インタビュー
〖受講歴〗化学(高校2年6月から1年9ヶ月受講)
〖成績向上〗高2時点・東大模試の化学偏差値50・共通テスト同日模試 化学80点 →本番共通テスト化学95点
化学の「苦手」の正体は、暗記不足ではなく知識のつながり不足でした。田中さんは全体として非常に優秀な中高一貫の進学校の生徒でした。実際、物理はかなり高いレベルにあり、記憶力も良く、化学の暗記事項も全く入っていないわけではありませんでした。ただ、化学だけは本人の中に苦手意識がありました。
実際に見てみると、弱点は単純な暗記不足ではありませんでした。知識は持っているのに、それぞれが点で存在していて、問題の中でうまくつながらない。こちらが少しヒントを出すと自力で思い出せる場面も多く、素材はあるのに体系化されていない状態だったと思います。東大レベルの化学では、この「知っている」と「使える」の差がかなり大きく出ます。そこで最初は、無理に難問へ進むのではなく、知識を整理し直すところから始めました。
東大志望でも、最初は急がずTier1を丁寧に固めました
一番重視したのは、基礎固めを中途半端に終わらせないことです。東大志望の生徒ほど、早く過去問や難問演習に進みたくなります。しかし、土台が曖昧なまま東大対策に入ると、演習量の割に伸びません。田中さんの場合も、まずTier1を丁寧に固めることを優先しました。
Tier1の完成までには8ヶ月ほどかかりましたが、これは決して遅すぎるペースではありません。学校で未習の範囲もありましたし、学校の授業進度や本人の学習状況と噛み合わせながら進める必要もありました。最初は苦労していましたが、そのぶん一つひとつの単元を曖昧にせず進められたのは大きかったです。
基礎固めの段階では、「解けるかどうか」だけでなく、「なぜそうなるのか」「その知識がどこにつながるのか」を毎回確認しました。この時期を丁寧にやったことで、後半の伸び方が明らかに変わったと思います。
日々の試問で本人に考えさせる指導を強く意識
大きかったのは、日々の試問です。田中さんは覚える力が高かったので、単発の確認テストだけでは、本当の意味での理解不足が見えにくいタイプでした。そこで、定義、原理、反応の背景、似た概念との違いなどを、本人の頭を使って考えさせ、口頭で説明してもらう形を繰り返しました。
すると、最初は知識が断片的だったものが、少しずつつながり始めます。こちらから見ると、「この生徒はできない」のではなく、「まだ整理されていない」状態だったので、試問との相性が非常に良かったです。毎回のやり取りを通じて、本人の中でも化学がバラバラな暗記科目ではなく、構造を持った科目として見えるようになっていったと思います。結果として、苦手意識そのものが薄れていきました。
東大に方向を合わせた演習が、最後の実戦力を引き上げました
基礎が固まった後に、東大に方向を合わせた演習へ適切に移れたことです。田中さんは進学校に在籍しており、学校の実力問題にも東大型の要素がありました。そこに、当塾で積み上げた基礎が噛み合ったことで、東大対策の演習や過去問に入ってから一気に手応えが出てきました。
重要だったのは、問題集を漫然と一冊ずつ潰すことではありません。東大合格という目的から逆算して、何を固め、何を演習し、どこまでやれば十分かを絞ることです。必要最低限に見える学習でも、狙いが明確なら学習の質はむしろ上がります。田中さんはその流れにうまく乗り、最終的には化学を東大合格レベルまで引き上げることができました。
化学だけに不安を抱えた状態からでも、正しい順序で積み上げれば十分に間に合う。そのことを示してくれた、非常に良い合格例だったと思います。