落ち込んでいるときは、「今こそ充電の時期だ」と自分を認めてあげて

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本日は、東京は大雨ですね。大雨の日や大雪の日に共通テストだと、受験生があまりにかわいそうなので、今日が共通テストの日でなくてよかったと思っています。
私は、疲れがたまって落ち込んでいるとき、「もしコロナでなければ、この受験シーズンが終わってから、おしゃれなジャズ喫茶にでも行って、ジャズをのんびり聴きながら過ごし、リフレッシュして元気を注入したいな」と思うことがあります。でも、コロナは、私たちの生活すべてを変えてしまいました。しかも、オミクロン株による感染が落ち着いたとしても、必ず新種の変異株は現れ、医学・科学とウイルスとの戦争は続くのだそうです。「おうち時間」を過ごすことが推奨されるにつれ、自宅を快適なくつろぎの場にしようという潮流が盛んになり、私たちの社会そのものが変質しているように感じます。
さて皆さんは、「人生なんて、どうせ皆、生まれて、そして死ぬだけだ」と思うことはありますか。私は、仕事で疲れがたまっているときや、落ち込んでいるときなどに、そう思うことがあります。最近は、「〈人生なんて、どうせ皆、生まれて、そして死ぬだけだ〉と考えている人は、他人に対して優しくすることができず、社会の役に立たない人間だ」と言い出す人までいます。
でも人間というものは、誰もが長所と短所を持ち合わせているのであって、努力を続けているときこそ、落ち込むこともあるというもの。たまには、「人生なんて、どうせ皆、生まれて、そして死ぬだけだ」と思う時があったって、長い人生、いいじゃないと思います。そういうふうに、落ち込んでいてネガティブな考えが浮かぶときは、自分を責めず、「今こそ、自分に必要な充電の時期なんだ」と、自分を認めてあげてほしいと思います。
でも、今までの人類の長い歴史を紐解くと、大活躍した人や、大富豪になった人、歴史に名を残した人は、確かに、こういった「ニヒリズム」や「シニシズム」と闘い、懸命に努力を重ね続けた人であることがわかります。ニヒリズムやシニシズムといった西洋語は、古代ギリシャの諸学派や思想に源流があり、たとえば古典文献学者で哲学者のニーチェは、「人は、虚無主義や冷笑主義に打ち勝って、〈力への意思〉を持ってこそ、充実した豊かな人生を歩むことができる」というようなことを述べています。(それに対し、イギリスの詩人ワーズワースは、「本を捨てて、森に出よ」と述べ、「教養や知識も含めて、学問や芸術や贅沢や所有物は、人間の徳や幸福を退廃させる」という、古代ギリシャの「キュニコス学派」の立場を踏襲しましたよ。英語の「cynical」「cynicism」という単語は、このギリシャ語の「キュニコス」に由来しています。なお、ニヒリズムはふつう虚無主義と訳し、シニシズムは冷笑主義や犬儒主義と訳します。)
たとえば、西洋音楽の指揮者や作曲家として名を残すことは、最も難しい道の一つだと思いますが、クラシックの指揮者や作曲家とした大成した人って、「一度、大学で法律などを学んでから、音楽大学に入りなおした人」が結構多いんですよ。たとえば、作曲家のチャイコフスキーや、指揮者のバーンスタイン、カールベームなどです。そういった人たちは、「もう後には戻れないからこそ、音楽の道で名を残そう」と懸命に努力し必死にもがき続けた人なのです。
でも、昨今は、いわゆる社会的に成功した人や、特に大金持ちになった人が、「とにかく真剣に努力して、真面目に勉強した人」かと言うと、必ずしもそうではありません。あるフランス語の大御所学者は、日本における「資本主義のニヒリズム」の源流は、「日本的な家族の構成」に根本があるとしています。そしてネット社会、IT社会においては、「たまたま運よく軌道に乗れた、ラッキーな人が、周囲の人脈にも恵まれて富豪になる」というケースが散見されるような気がします。もちろん、地道に努力してきたタイプも成功者もいますが。この点においては、かつてはドイツやアメリカに留学しないと学べなかったデータサイエンスなどが、昨今は日本の大学でも盛んに教えられるようになってきたので、活路を見出すことはできます。
そのような中で、社会の秩序を信頼できなくて、終身雇用制も崩壊し、何を頼って何を信じたらよいのか、確かな確信や将来の約束がなくなってきたからこそ、「医学部と理工系と情報系」という将来の職に直結した学部が人気であり、また文系の人も含めて公務員人気が沸騰しているのでしょう。中高生の将来の夢としてはYoutuberや俳優・声優・歌手などの類が多いのですが、大学生に人気の職業というと、ダントツで公務員なのだそうです。そして、留学に行く人の数は、年々減少する一方です。私のように、海外留学や海外体験を大切にする人が減りつつあるのは、少し寂しいですが、でも皆さんの少しでも明るい未来を祈っていますよ。
以上のことが、皆さんが希望する大学選び、進路選びの参考になれば幸いです。そして大学に入学してからも、このようなことを思い出して、将来の職種などを考えていただければと思います。