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2021年8月4日

自然法論と法実証主義

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アシリスタッフのKomabouです。

本日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。

いよいよ東京でも猛暑日が続く見込みですが、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますね。早く、米国や英国と同程度のワクチン接種率に近づいてほしいものです。

その一方で、飲食業や観光業には限界が来ているようで、政府には、米国と同じような分厚い休業補償や失業手当を出してほしいと思います。

さて、暑い日は続いていますが、オクラや冷やしたナスが旬でおいしい季節ですよね。酷暑でも、旬の夏野菜を食べると、なんだか嬉しくなります。でも皆さん、暑い日は、交通事故にも気を付けてくださいね。一見、関連がないように見えますが、酷暑のせいで車のドライバーが上の空だったり、ハンドルを握る手が揺らいでしまったりすることがあります。

私の住んでいる小金井公園の近くは、野川公園・武蔵野公園に近く、調布の神代植物公園や、立川の昭和記念公園や、武蔵村山の野山北・六道山公園まで自転車で行ける、四方のアクセスが便利な土地なのですが、東京で新型コロナが猛威を振るっている状況では、ゆったりと自然を満喫することができません。秋が深まる、今年の10月~11月には、ワクチン接種が行き渡って、コロナ感染が落ち着いていることを、ただ願うのみです。夏期講習に参加している人は、熱中症に気をつけてくださいね。

さて本日は、ヨーロッパの法思想・法哲学において長く対立してきた「自然法論」と「法実証主義」についてのお話です。

皆さんは、法律というとヨーロッパ起源というイメージがあると思いますが、ヨーロッパには、いつから法律があったと思いますか? 最もよく知られているのは、古代ローマの「ローマ法」だと思います。もっと時代をさかのぼると、古代バビロニアの「ハンムラビ法典」も有名ですよね。

そうした土台の上に発展してきたヨーロッパの法思想・法哲学ですが、「法実証主義」とは、「悪法も法なり」という態度で、どんなに悪い法律であっても字面どおり解釈して従わなければならない、という立場のことです。たとえば、ナチスドイツは、ポーランドを武力で併合して、「ドイツ国内であれば、ユダヤ人を虐殺してもよい」という法律を作りましたが、この法律に従ってポーランド内でユダヤ人を虐殺した根拠は、この「法実証主義」の思想にあります。

それに対して、「自然法論」とは、実定法の上位に自然法の存在を認める立場のことで、「自然法」とは、「人を殺してはならない」「親は子を育てるものだ」といった当たり前の普遍的法則のことです。

「自然法論」においては、自然法とは、実定法に優先して存在するもので、実定法を拘束する永遠普遍の法となります。したがって、杓子定規に法律の文言に従おうとする「法実証主義」とは対立するものであり、たとえ「ドイツ国内であれば、ユダヤ人を虐殺してもよい」という法律(実定法)があっても、その上位にある自然法が、そのような倫理的・道徳的に許されない行為を禁じていることになります。

本日は、ヨーロッパの法思想・法哲学の歴史のうえで対立してきた「自然法論」と「法実証主義」に触れ、大学で学ぶ法律の分野を一部紹介してみました。暑い日が続きますので、体調管理を万全に、この夏を乗り切りましょう!

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