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2021年12月14日

封建的なマインドは、言論を圧迫し、学問や科学を委縮させる。自由闊達に話し合おう!

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アシリのKomabouです。本日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。

アシリ吉祥寺では、冬季講座が始まる前に入会して下さる生徒さんを募集しています。どんな方でも、歓迎です。自分の学力に自信がないから大丈夫かなと尻込みせずに、ぜひ積極的に飛び込んでください。基礎ができていなくても叱らず丁寧に教えるプロ講師が、オーダーメイドのカリキュラムを作成いたします。

今なら、「冬季講座費用から30000円OFFキャンペーン」を、先着10名様で実施しております。こちらのキャンペーンは、12月1日より受付を開始しております。現在、すでに9名の方が、手続きを済ませており、空いている枠は残り1名様となります。年明けまでに学力をブラッシュアップさせたい方、基礎固めをしたい教科がある方は、空きがあるうちにお急ぎお申し込みください! 枠が埋まり次第、キャンペーンは終了しますので、特典が受けられなくなってしまいます。冬季講座は、12/15~1/7です。

私は、母と一緒にマンションの最上階(11階)に住んでいるのですが、最近、ベランダから見る冬の季節は、一年で最も絶景だと思うようになりました。もちろん、花咲く春の桜の時期が素晴らしいのは当たり前ですが、冬であればこそ、凛と澄み切った空気の中で、雪を頂いた富士山や霧に包まれた遠くの山々が見えますし、メタセコイヤの紅葉が近くに見えるの乙なものです。私も、少しは清少納言のような風流の精神が芽生えたかと思いました。でも、近くに小学校が2つあり、子供の叫び声で気が散るほか、放課後はマンションの広場で遊ぶ子供たちの金切り声に悩まされているのですが…。

さて、年の瀬も迫り、駅や電車内に「少し変な人」が増えてくるほか、自動車もスピードを出して走ってきます。私も先日、急に駐車場から飛び出てきた自動車に撥(は)ねられそうになりました。皆さまも、どうかお気を付けください。

では、「封建的なマインドは、自由な言論を圧迫し、学問や科学を委縮させる」という話題を、私の体験談を交えながらお話ししたいと思います。なお、ヨーロッパ中世にも封建制社会がありましたが、ここでいう「封建的」とは、東アジアにおけるものです。

私は、東大の大学院を修了してから、岐阜寄りの愛知県に住んでいる医師の大叔父のもとを訪れる機会がありました。私が大学院で研究していたのは、主として芸術史とアイデンティティ論ですが、社会学、政治学、歴史学、法哲学なども割とガッツリ学びました。そして社会学には、法社会学、宗教社会学、医療社会学、音楽社会学などがあります。私は、大学院で教授から学んだ医療社会学に関する知見を、大叔父との夕食時に話したのです。すると、大叔母が、「私の夫は、ずっと医者やってるんですけど!」とヒステリーに叫んできました。「献身的に医療行為に従事してきた夫の前で、医療や医学をディスるなんてとんでもない」という圧迫的な意味合いもありましたし、「医療過誤など、なにか医師の足元を見られるんじゃないか」といった恐れもあったのでしょう。

これは一例にすぎませんが、私は、こういった封建的なマインドこそが、学問や科学の発達を妨げているのだと思います。もう1つ例をあげましょう。私は、小学3年生から中学受験予備校に通い始めて、塾通いに慣れてきたころ、塾で学んだ先進的な知識を得意げに親や親戚にひけらかすことがありました。すでに、ペダンティックな傾向があったのですね。でも、親からは、「子供が、目上の人に向かって偉そうに勉強のことを話すものではない」と注意され、しょんぼりと勉強意欲が委縮したのを覚えています。今でも、こういうことがあると、若い人たちの勉強する意欲も削がれてしまうものだと思います。大学受験生や若い人たちが、熱意をもって積極的に学業に取り組んでいけるように、欧州のように何でも自由に話し合えて、何でも気軽に発言できる雰囲気の社会を作っていきたいものです。

ヨーロッパでは、度重なる市民革命を通して、市民社会プロジェクトが達成されてゆき、自由意思に基づいてディスカッションや熟議を行う「公共圏」が作り上げられてきました。この公共圏に関しては、大御所の学者であるハーバーマスの研究が有名ですが、そもそもはコーヒーハウスで文化人や商人たちが論壇風発に花を咲かせたのが発端であるともいわれています。

たとえば、ドイツや北欧の環境保護は熱心さが違い、電気自動車への転換も世界一のスピードで進んでいますが、これは、ハーバーマスの言う公共圏や、市民革命による市民社会が成熟している証の一つであり、「誰でも自由に意見を発言して、それに基づいて皆がディスカッションし、よい結論へと導いていく」という市民社会のあり方がしっかり出来上がっているからであります。ドイツなどですと、ガソリン自動車から電気自動車への転換が進んでおり、これまでの自動車製造企業に勤めていた人が多くお払い箱になってしまうのですが、国や企業がそれらの人々に電気自動車についての知見を学ぶ奨学金や補助金を出しており、彼らが電気自動車業界に再就職できるように支援しているのです。こういった例を見ると、「進んだ社会」であると思います。

そう考えてみると、日本には、ヨーロッパで「市民社会」というところの、本当の「社会」はまだ完成途上なのではないかと思う時もあります。とはいえ、ヨーロッパでもロシアやベラルーシやポーランドといった一部の国においては、それにヨーロッパではありませんがトルコにおいては、国のトップがずっと変わらないままで、事実上の独裁や専制体制が敷かれている国もあります。そういった事情を背景に、民主主義がこの20年間で後退したと言われていますから、欧州難民危機(膨大な数の難民がEUに押し寄せて、暴徒化したり財源を消耗させたりして、EUの経済や社会や外交に打撃を与えること)と並んで手放しに絶賛するわけにはいきません。

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