大学受験は過酷でも得られるものが多く、その後の礎になる

アシリスタッフのKomabouです。
本日もブログをお読みくださいまして、ありがとうございます。
コロナ禍ですが、いよいよオリンピック開催ですね。
先日の国際ニュースで、ドイツ・ベルギー・オランダで大洪水の災害があったと聞いて、ビックリしました。日本は地震大国で台風も来ます。アメリカには、ハリケーンが来ます。
でもドイツは、地震などの自然災害はない安定した国だと思っていたので、驚愕してしまいました。なんでも「2日間で2ヵ月分の雨が降ったので、対応が困難」とのことで、地球温暖化に伴う異常気象が、ヨーロッパを含む世界各地で起こっているのだと感じましたよ。まずは新型コロナ感染の抑え込みが先ですが、地球上に住む全人類が協力して、地球温暖化を食い止める必要があると思います。
さて本日は、「受験は過酷でも得られるものが多く、その後の礎になる。特に医学部受験では、医の崇高さや倫理を感得することができる」という話題です。
予備校講師をずっとやっていると、卒業後まで視野に入れた進路指導をしてあげないといけない、と思うようになってきました。同時に、大学に入ることがゴールではない、という現実も噛みしめるようになってきました。
無理して、浪人させて東大・京大に生徒を送り込んでも、大学の授業では、卒業後に社会で生き抜く技を教えてくれるわけではない、という実態を感じ始めたからです。
そして現実の日本社会を眺めたうえで、生徒たちに本当に役立つ生徒指導は何だろうか、と考えると「無理して東大・京大を目指させるよりは、進路に迷っている生徒には、医学部を薦めたほうがいいんじゃないだろうか」という信念に至りました。
また、大学入試の世界では、医学部入試が最も苛烈ですが、それでも「現実の社会を俯瞰すると、東大を出るよりも、医学部を出る方が得をする」という考えが浸透しつつあるようです。
医師や不景気に左右されない、リストラもされない、そして自分のやりたい仕事をやって高報酬と尊敬を得られる、という理由も大きいようです。
でも、孔子が言った「医は仁術(にんじゅつ)」といった言葉に言い表されているような、本来の「医の崇高さと倫理」を、医学部への受験勉強を通して身につけることを忘れないでほしいと思います。単に、「受験戦術を立てて、それが成功すれば、医学部に入れて得をする」のようには考えてほしくないのです。
受験戦略に基づいた受験勉強を十全にこなすことは、「医学部での勉強をきちんと行い、医師国家試験に受かり、医師として医療活動を行っていくこと」の礎になると確信しています。
このように、受験は過酷ですが、その分、得られるものが多いことも事実です。とくに浪人してしまうと、親に負担や迷惑をかけてしまうことで気をやんだり、本当のことを打ち明けられる友はいないのかと言い知れない孤独感に悩んだりすることが多いですよね。
でも、そういった悩み多き青春期を送ったことは、決して無駄にならず、社会に出てからも生き抜いていく活力を与えてくれるものです。ですから、医学部受験に限らず、浪人しても、気持ちを明るく持ち続けてほしいと思います。
また、特に医学部受験においては、「人の命を左右し、人の健康を預かる」という責任の重い職に将来就くため、「医の崇高さと倫理」を難儀な受験勉強を通して感じ取っていくことを忘れないでほしいと思います。