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2024年1月16日

大学受験の為に!将来羽ばたく為に!ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を知っておこう!

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アシリのKomabouです。本日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。

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いよいよ、「寒さの底」が本格的に到来していますね。例年であれば、このくらいの時期には、小春日和の暖かい日が続いたりして、梅やマンサクの花が一斉に開花したりするものですが、今年は「地味に寒い日」がずっと続き、梅などの花もきれいに咲かないという話を、地域の高齢者の方たちから聞いております。

ところで皆さんは、寝るときに靴下を履いて寝ていますか。私は、10代の頃は、「くるぶしの血流をよくするために、寝るときは靴下を脱いだ方がいい」と言われてきたのですが、最近は靴下を履いて寝ています。少し運動不足なのもあり、靴下を脱いで寝ると、熟眠が妨げられ目覚めがスッキリしないのです。若さと体力は財産ですね。

では、本題に入ります。皆さんは、「CEFR」という言葉を聞いたことがありますか。一般的に「セファール」と読み、「ヨーロッパ言語共通参照枠」のことで、外国語習得の水準を測るものです。もっと詳しく言うと、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのことで、1989年から1996年にかけて欧州評議会が「ヨーロッパ市民のための言語学習」プロジェクトを推進した際、ヨーロッパ言語共通参照枠がその中心的な役割となりました。ヨーロッパ言語共通参照枠の目的は、ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導といったものの方法を提供することです。現在では、日本語や韓国語や中国語を含め、世界中のあらゆる主要な言語の学習到達状況を示す基準として国際的に幅広く使われています。

具体的には、A1,A2,B1,B2,C1,C2の6段階に語学学習到達のレベルを分類するもので、昨今は日本でも、英語(とその他のあらゆる言語)の学習状況到達レベルを測ったり示したりするのにCEFRを使います。もし、まだ知らない方がいたら、この機会に慣れておきましょう!

さらに具体的に各レベルを見ていくと、Aが「基礎段階」、Bが「自立した言語使用者」、Cが「熟達者」と大まかに分けられております。A1は「学習を始めたばかりの者」で「具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる」とされています。A2は「学習を継続中の者」で「ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる」とされています。

B1は「習得しつつある者」で「仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる」とされています。B2は「実務に対応できる者」で「自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる」とされています。

C1は「優れた言語応用能力を有する者」で「いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文を理解することができ、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる」とされています。C2は「母語話者と遜色のない熟練者」で「聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる」とされています。

このCEFRという語学力水準は、発表されてから見る見るうちに市民権を獲得し、今では日本でも、語学学習に関するほぼ全ての場でCEFRが使われるようになりました。たとえば、昔からある英検も、現在はCEFRの水準に合わせて級が設定されており、それぞれ、3級はA1、準2級はA2、2級はB1、準1級はB2、1級はC1の基準に合わせて設定されています。

なお、私が英語、ドイツ語、フランス語などを学んだ経験から言うと、B1(英検2級レベル)の力を身に着けるのは実技やスポーツと同じ感覚で行けますが、B2レベル(準1級レベル)の学習で苦しむ人が多く、B2つまり英検準1級の勉強中に挫折するのが多いのが特徴です。無事にB2レベルの語学力を身に着けて、つまり英検準1級を取得して、C1レベルの学習に取り掛かれる人の数は絞られることになります。

なお、共通テスト英語のリーディングもCEFRレベルに合わせて作成されており、A1~B1レベルが出題されると告知されています。第1問~第3問はA1~A2レベル、第4問から第6問はB1レベルとなります。つまり、共通テスト英語のリーディングは、英検2級レベルまでしか出題されないということですね。

ただし、ここで1点アドバイスさせていただきたいと思います。「C1レベルの語学力を持っている人」、つまり英検1級取得レベルの人と、「B2レベルの語学力を持っている人」つまり英検準1級レベルの人との違いは、十中八九「語い力」にあります。ですが、日本の国公立大学の2次試験では、ネイティヴ並みの語彙力を試す問題ではなく、高校で習う文法を発展させた「高度な文法問題」が多く出題される傾向にあります。

参考までに数字を出しますと、英検2級の必要語彙数が5000~6000語、英検準1級の必要語彙数が7500~9000語、英検1級の必要語彙数が10000~15000語となります。ですから、英検1級合格のためには、準1級の2倍の語彙が必要と考えられるのです。それに対し、共通テストには4,000~5,000語の語彙力が必要で、早慶大合格のためには6,000~7,000語の語彙力が必要です。そのため、英検2級を持っていれば、語彙力では、共通テストは問題ないと言えます。それよりレベルの高い話に関していえば、英検準1級レベルの7500~9000語を覚えたら、それから先は英検1級レベルの単語を覚えることに専心するのではなく、志望する国公立大学2次試験の過去問を解きながら勉強方針を決めるのが得策でしょう。

《以下の文章は、私が留学時代に書いた日記より、語学学習におけるスピーキングの重要性に関する部分を抜粋したものです。昨今の大学受験教育では、英語学習に関しては語彙習得とリスニングが強化され重視されていますが、広い世界を見てみれば、国際的な語学教育のスペシャリストたちは「語学習得においてはスピーキングやカンヴァセーション(会話)が果たす役割が大きい」と認識しています。興味と時間のある方は、下の文章もあわせてお読みいただければ幸いです。》

(前略)語学や外国語学習では、スピーキング・話せることが重要であると言われる所以である。

英語を懸命に勉強しながらも、「どうも思い通りに力が付かない」と限界(ガラスシーリング)のようなものを感じている学習者や学生の気持が分かる。日本語や日本語文化には「口角泡を飛ばして積極的に議論・口論していく」というメンタリティがもともと脆弱であるし、学校教員は英語を話すのが得意でなくその意味での専門的教育も受けてきていない。語学教材や辞書は英語での会話の為に開発されたものではないし、さらに西洋語文法は日本語から懸け離れている。

それにもかかわらず、語学の勉強では、スピーキング・話す事を中核に据えるべきだと言っても過言ではないくらい、会話やオーラルコミュニケーションは不可欠かつ肝要である。特に西洋語習得や英語学習にとっては、中国語を学ぶよりもスピーキングが重要で、学習上カンヴァセーションや発音学習が果たす役割の重要性は大きい。

この地球上の大学・高校では、半分以上の多くの地域において、落ちこぼれの原因になるのは数学で、次にドイツ語が難しく成績が落ちがちである。高校生・大学生を苦しめているのは数学とドイツ語と相場は決まっているのである。英語で落ちこぼれるという例はアルゼンチンくらいしか聞かない。

しかし、上述の背景事情を鑑みると、日本人の大学生や中高生が、数学と同じくらい英語でつまづくのは無理もない話である。いや、むしろ、数学よりも英語が苦手だ、英語が最も足を引っ張っているという学生すら少なくない現状なのである。

しかし、だからと言って、私は個人的には、むやみやたらにリスニングの時間を増やすことには賛成しない。機械相手に聞き取りの勉強を続けても、いざという時に役に立つかは不明だからだ。リスニングやスピーキングといった「実技的な」能力は、機械相手ではなく、あくまで対人の学習の場において保証され向上されていくからである。

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