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2021年7月14日

地理と歴史は医師になってから役に立つ

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アシリスタッフのKomabouです。

扇風機の風が心地よく感じられ、屋外にいると冷房が恋しくなる季節がやってきました。

さて私は、中学受験で筑駒に入って以来、中学生時代から大学院生時代、そしてその後の留学時代に至るまで、クラシック音楽が大好きでした。

それが、クラシックと全然関係のない仕事に就いてから、バッハ、モーツァルト、ショパンなどの音楽が全く心に響かなくなり、クラシックを「BGM」としてしか聞けなくなったのです。

ヨーロッパには、義務教育で音楽が課されていない国がありますが、それが正しいのではないかと思うようになったくらいです(もちろん、向こうは音楽の本場ですから、音楽は生活や地域社会に根付いていますが)。

そんな中、吹奏楽部の人は知っていると思いますが、「フルートの神様」と呼ばれているゴールウェイのCD全集を買ってみました。すると、民俗音楽や伝統音楽、ジャズ、クロスオーバー(ジャズにロックやラテンなどが混じりあって生まれた新しい音楽ジャンル)などの新鮮な音楽が収録されており、「これが自分の聴きたかった音楽だ」と深く共感したのです。ピアノ、バイオリン、オーケストラといった紋切り型のクラシック音楽以外のものに触れて、生活に新しい風が吹き込まれ、閉塞感が打ち破られたのです。

医学部・難関大を目指す皆さんも、受験が終わったら、是非このようにアンテナを広げて自分の世界を広げてみてください。受験はハードでも、受験に受かった後、なにか自分の好きな世界を広げることで、その後の大学生活や社会人生活の幅が広がると思います困難に打ち勝つ力にもなるし、なにかの時にアイディアがひらめく源泉にもなると思います。

なお余談ですが、先ほどのゴールウェイのCD全集には、藤掛廣幸(ふじかけひろゆき)という日本の作曲家・シンセサイザー奏者とコラボしたCDが含まれていて、シンセサイザーを使ってこんな独自の世界が作れるんだと、心を打たれました。藤掛廣幸さんは、音大作曲科を出ていますが、周りの人たちがバッハやモーツァルトをやっている中、当時は珍しかったシンセサイザーを自ら演奏して、勇気をもって独自の世界を作り上げるのは並大抵のことではなかったと思います。私にはできないことなので、尊敬してしまいます。

参考:藤掛廣幸 – Wikipedia

さて、前置きが長くなりましたが、「自分の幅を広げる」ということと関連して、医師を目指す皆さんには、「地理と歴史で、物事の本質を深く見抜ける力や、欲望にまみれた人間を愛する人間性、戦略を立てるための思考法を養ってほしい」という話題です。

医師に最も必要な条件は何かと聞かれたら、患者という弱い立場の人に立てる、そして相手の行く末を心から心配することのできる「人間好き」ということになると思います。その点で、人間関係のドロドロした感情的な部分も含めて人間を好きになれて、ロマンティックな感情を呼び起こす日本史・世界史は医師になってから役立つと言えます。

だから私は、良い医師は圧倒的に日本史好き・世界史好きが多いと思っています。実際、私の周りにいる医師たちを見ても、そうです。また、歴史の話を少し患者さんにするだけで、すぐに打ち解けて喜ばれるので、クリニックをはやらせるのにも役立つのです。

また、地理を根本から学ぶことは、医学部受験には関係ないと思われる人が多いかもしれません。でも地理は、過酷な受験戦争や医師国家試験でどういう戦略を立てたらいいか、その思考法を鍛えるうえで非常に役に立つ科目です。

勝負のために必要なストラテジーの構築法は、地理学の精髄に触れることから習得できるので、もともと「戦争をするための学問」であった地理学の精神を学んで、受験に勝ち医者になるための戦略を構築できるようになってほしいのです。

また医師になって必要な、難病の患者にどう立ち向かうかという戦略を立てるための思考法を、地理で養うことができます。

さらに、歴史も地理も、欲望の本質を事実によって検証しようという学問なので、医師になってから必要な人格や人間性を養うのにも役立ちます。

ですから、受験で地理と歴史を取らなくても、高校では地理と歴史を履修して、将来のためにしっかりと学んでほしいと思います。

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