受験で得た悲しさや苦しみは、あなたの一生の宝物

アシリのKomabouです。本日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。
受験には、つらさや苦しみがつきもので、受験を通して誰にも話せないような悲しい経験をする人も、結構多いのですよ。中学受験や高校受験でもそうですから、大学受験となれば、なおさらです。本日は、受験で悲しみ、苦しみ、つらさを味わっている人の助けになるような話をしようと思います。
このコロナの時期に話すのも不謹慎かもしませんが、私は東大大学院を出た後、ドイツに留学し、夏休みに欧州一周旅行に出ました。欧州一周旅行と言っても、北欧やデンマーク、スペイン、ハンガリーなどには行けませんでしたが、オーストリア、スイス、チェコ、オランダ、ベルギーなどを周りました。海外旅行に行けない時期ですので、気分だけでもヨーロッパに行ったつもりになってもらおうと思い、受験生の気晴らしになるかなと思って話をしますね。
オランダの教会は、定時的に、カリヨンという教会の鐘を使った音楽が素敵な時間を届けてくれます。街ごとに異なる特徴的な音楽を奏でるので、日本でいうなら「発メロ」みたいなものですね。私が訪れたマーストリヒトの教会は、短調のきびきびとして溌溂(はつらつ)とした音楽を奏で、人間は悲しみがないと堕落してゆくことを示唆してくれました。マーストリヒトは、大学の文系の授業で習う「マーストリヒト条約」で知られた街ですが、いかにも「ヨーロッパ」といった風情の中世らしい街並みを残しているのですよ。大都市とは、全く違う趣があります。
当時の私の旅行記には、以下のように書かれています。「マーストリヒトでも、心の中の余計な荷物を捨ててきた。僕は、マーストリヒトの洗練された街並みと、雰囲気がよくて礼儀正しい人々がたまらなく気に入ってしまった。彼らは、北欧の人々らしく品よく飾ったような振る舞いをするが、それがまた街の透き通った空気と調和して、ちっとも不自然でなく、文化的でノーブルな豊かさを醸成している。もし他の街なら気取ってることになってしまうかもしれないが、このオシャレで美しい建築に囲まれていると、哀しささえ人生の醍醐味に思われるようです。」
ということで、私がマーストリヒトの街と触れ合って学んだことは、「人間は悲しみがないと堕落してゆく」ということ、そして「悲しみや哀しささえ、人生の醍醐味である。悲しみが無いと、人間は喜びを感じることができない」ということです。
ですから皆さんも、受験で悲しみや苦しみや、つらさを感じたとしても、それは「その後の一生涯にわたってプラスになる、一生の宝物」なのですよ。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」と言いますが、受験期に味わった悲しみや苦しみは、必ず今後の人生を輝かせてくれます。
そう思うと、毎日の長時間の勉強に苦しみを覚えた時や、模試の結果に悲しみを感じた時なども、考え方や物の捉え方が変わってくると思います。