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2021年5月2日

【完全解説】医学部受験の面接で質問される内容

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医学部入試には面接がありますが、どんなことを聞かれるのでしょうか。
医学部を志望する受験生の中には、面接のことが気がかりな人も、きっと多いはず。
今日は、面接でよく聞かれる内容を紹介したいと思います。

医学部入試の面接でよく質問される内容ですが、主に以下のものが挙げられそうです。
・医師志望理由(医学部志望理由)
・本学志望理由
・高校での一番の思い出は何か
・大学入学後にやりたいこと
・得意、不得意科目について
・医師とは、どんな職業だと思うか
・どんな医師になりたいのか
・理想の医師像
・医師には、どんな資質が必要だと思うか
・(浪人生の場合)高卒後の経歴、浪人生活について
・自分の長所と短所
・尊敬する人は誰か、それは何故か?
・リーダーシップは取れるか、実際には取ったことは?
・人生で一番感動したこと
・将来、どの科に進みたいのか、それは何故か?
・研究に興味はあるか
・本は読むか、最近読んだ本、愛読書、好きな作家
・最近の気になる医療系のニュース(医療問題)
・最近の気になる一般のニュース(社会問題)

また、面接は、仕切りのないスペースで実施されることもあり、隣の様子に気を取られることなく集中することが求められるといえそうです。

そして、面接で問われる内容については、一般教養、読書習慣、感性の豊かさ、医療観についてのヒアリング、社会問題や医療問題への関心、人格面での調査、人間性など、様々な観点から多岐にわたる質問が用意されているといえそうです。

これは一論ですが、昨今はどの社会においても、「共感性」が重視される傾向にあり、他者(患者)に深い共感を寄せて接することが求められているといえます。
そのため、IQ(Intelligence Quotient)だけではなく、EQ(Emotional Intelligence Quotient)が重視される傾向にあるのです。

EQとは「心の知能指数」という意味です。
心の知能とは、他者の感情に共感し、自分の感情をコントロールする知能のことです。
一般的に、頭がよかったり高学歴であっても犯罪に走ってしまう人は、EQが低く、情動や感性が未発達であると言われています。
医師には、知識と技術だけでなく、人間性や人格が必要と考えている教授は少なくないと思われるため、このあたりの点についても面接でヒアリングされるのでしょう。

「医師志望理由」については、論理的な側面や、実際に経験したことを下敷きにした理由など、2つか3つの柱を立てて、あらかじめ組み立てておくことが理想的といえます。
その際、最新の医療現場の状況や事情を組み入れるつつ、自分オリジナルのものに出来ると、説得力が上がると言えます。

「本学志望理由」について、詳しくアドバイスしていきたいと思います。
・願書に志望理由が書いてある場合は、それを中心に話しましょう。本学志望理由は2つか3つにし、1つまたは4つ以上にするのは避けましょう。
・身内の方が、その大学の出身者である場合は、その方の勧めがあって志願したとしましょう。高校の先輩や、友人、知人の勧めがあって志願したとするのも可。
・合同説明会や相談会などで大学の職員の方と面談した場合には、面談で受験を勧められたことや、そのときに聞いた話(先生方が教育熱心、教育設備が充実している、など)を志望理由に活用しましょう。
・オープンキャンパスに参加している場合には、そのときの大学の対応、大学の雰囲気や環境などを志望理由に活用しましょう。オープンキャンパスがあったが行けなかった場合は、行けなかった理由を説明できるようにしておきましょう。
・旧設八医科大学の場合は、それを志望理由に加えてもよいでしょう。伝統があり、設備や研究体制も整っていて、色々な場所で活躍する先輩方から指導を受けやすいなどの理由が考えられます。
・大学の教育目標、教育理念、建学の精神などを志望理由に利用する場合には、その内容について徹底的に理解しておきましょう。あやふやな理解で面接を受けると、足元をすくわれます。
・「教育システムが自分に合っていて勉強しやすく、優れているため志望」とする場合は、特色をよく調べておきましょう。
・教育設備が充実し、整っているため志望とする手もあります。
・「大学や大学の先生方の教育に対する熱意を強く感じたため志望」とする場合は、どのような点で感じたのかを説明できるようにしておきましょう。

以上、ざっと挙げてみましたが、でっち上げではなく、自分が心から思っていることに理論が上乗せされると、人を納得させられる説得力が伴うのだと思います。
机の上の勉強からいったん離れて、広い視野で考えながら、「本学志望理由」を探してみましょう。

「本学志望理由」と「医師志望理由(医学部志望理由)」については、面接でよく聞かれるので、あらかじめ下書きを書いて、いろいろな知見や経験、情報をもとに推敲(すいこう)し、よく練っておくとよいでしょう。

他のいろいろなことを聞かれたときにも、その時に考えていたことをもとに回答を引き出すことができ、応用が効きます。

「本学志望理由」についてのアドバイスを、続けたいと思います。
・専門医学教育を早く受けたいために該当する大学を志望するなら、「医学の専門教育が早い時期から始まるため志望」とする手も考えられます。
・該当する大学であれば、「英語教育に力を入れていたり、独特のシステムで英語教育を行っているため志望」とする手も考えられます。
・「海外との交流が盛んであったり、留学システムがあるため志望」とする手もあります。
・「特別な研究施設があるため志望」とする場合は、かなりの下調べが必要です。
・「救急医療施設やドクターヘリがあるため志望」とする場合は、救急医療に興味があるということになるので、救急医療についての知識がないと危険です。充分な下調べが求められるでしょう。
・地域医療に取り組んでいる大学では、「地域医療を学びたい、実践したいので志望」とすることができますが、その大学の取り組んでいる地域医療について、よく調べておくことが必要です。
・地方や郊外の大学では、「緑や自然が多く、勉学に適した環境、または勉学にふさわしい環境が気に入って志望」も利用可能です。
・都会の大学では、「交通の便が良く、患者さんが数多く来院し、症例を数多く見ることができるため志望」も利用可能です。
・難易度の高い大学では、「優秀な学友と共に学べるため志望」も利用可能です。
・特別な診療科に興味があったり、著名な先生の下で学びたいという理由は利用可能ですが、相当の下調べと知識が要求されるので注意しましょう。
・医歯薬系の総合大学であるため志望、という手もあります。
・医歯薬系以外の学部もある総合大学であるため志望、という手もあります。
・寮生活をしてみたいため志望、という手もあります。
・「この機会に、親元を離れて生活してみたい」というのも利用可能ですが、理由もきちんと説明できるようにしておきましょう。

最後の4つは、大きな柱にはならないかもしれませんが、きちんとした理由や充分な裏付けがあるなら、説得力のある志望理由になりえます。

「面接でよく聞かれる事項」について、自分なりの説得力のある回答を考えておくとよいでしょう。
大事なのは、自分がなぜそう望むのか、事実や最新の知見に基づいた説得力のある理由を述べられることです。

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