2021年8月3日

一生の人格を形成してくれた『杜子春』と『山椒大夫』

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アシリスタッフのKomabouです。

厳しい暑さが続いています。8月中旬にかけて気温がさらに上がって、東京も猛暑日が続く恐れがありますので、塾や学校の夏期講習を取っている人は熱中症に気をつけましょう!

今年のお盆も、帰省できない人が増えそうですね。今が、我慢の正念場だと思います。

先日、地元をサイクリングしていると、サルスベリの花だけでなく、ヒマワリの花をあちらこちらで見かけることが出来ました。最近はヒマワリを見かけないなと思っていたので、一気に嬉しくなりましたよ。

また、最近夏バテ気味だったので、こないだの土日は、我を忘れて爆睡しておりました。そしたら、学生時代は、夏休みに入ると、あるいは冬休みに入ると、とにかく爆睡していたものだと、思い出しました。でも、春休みに入ると、なんだか胸騒ぎがしたりして、眠れたなかったりしたものです。春休みのほうが、気候的には一番良いのですが、若いっていじらしいことだなと、懐かしく思い出しました。

さて、若い頃と言えば、私は日能研に通って中学受験したのですが、国語の授業で芥川龍之介の『杜子春』を読む機会があって、鬼にムチ打たれながらも子供を思う親の心に触れて、そのとき授業中だったけど思わず泣き出してしまったものです。すると、隣の女の子も、その隣の男の子もすすり泣きをしていて、みな授業で『杜子春』を読んで泣いていたのでした。

なぜそんな話をしたかというと、私はつい最近、「子を思う母の心と、母と子の絆」という似たテーマを持った別の作品を読み直したからです。それは、森鷗外の『山椒大夫』です。

人売りに捕まってしまい、遠く離れ離れになった姉弟と母親ですが、弟だけが逃げ切り、生き残り、幸運に助けられながら、母親が売られた佐渡に行きつき、最後は母と息子の感動的な再会で終わります。(ちなみに、「山椒大夫」というのは、冷酷な人買いの名前です)

先日、この小説を読み直した時、中学受験が終わって、余裕のあった幸せだったころに『山椒大夫』をはじめて読み通したことを思い出しました。そして実母にも、その旨を話したところ、「森鴎外の作品は、よい話だと何回か薦めてもらったけど、文体が固くて読むのが難しいよ」と言っていました。

こうやって振り返ってみると、『杜子春』にせよ、『山椒大夫』にせよ、私が小中学生の時に読んだ文学は、大人になっても決して忘れず、ときどき思い出しては思いやりや勇気を与えてくれるし、つらいことを乗り越える強さや創造力(想像力)やインスピレーションの源泉となっています。

感性が豊かな時期に読む文学は、その人の一生の人格を形成してくれるともいえるでしょう。

活字離れ」も「理科離れ」も、どちらも先進国において進んでいて問題だと言われていますが、私は、受験を通して、活字にも理科にも親しんでほしいと思っています活字に慣れることは、受験国語で必要な文章読解力や、受験社会で求められる資料読解力を与えてくれますし、受験理科の勉強を通して、広範な知識と科学的思考力を磨くことができます

そして皆さんが直面している大学受験、高校受験、中学受験が無事に終わったら、春休みは、語学や理系科目の準備をすると同時に、ぜひ、一生の宝となる名著を読んでほしいと思います。

私の中でも、『杜子春』と『山椒大夫』に限らず、若い頃に読んだ名作は宝物です。

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